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代表野口の資格・検定研究ラボ - 検定のすゝめ
検定ノウハウ

印刷業者の選び方

Choosing A Printing Company

2018-12-20

検定運営を行う際、試験問題の制作、マークシートの作成、受験票の作成、合格証の作成等で頼りになる印刷業者をどう選定するか?印刷物は必ず必要な経費ですので、できるだけ安くは抑えたいでしょうが、かといって品質の低い業者に任せて問題が起きても・・・と思うことでしょう。今回は、当社がどういう視点で印刷業者を選んでいるかを紹介したいと思います。

【1】印刷物の種類で得意不得意が業者にはある

当たり前に感じる話かもしれませんが、ここは知っておく必要があります。安い業者の場合、オフセット印刷(ある程度の数量を定型でまとまって印刷する)形式は得意であるが、データの差込印刷(受験票等で名前や住所などを入れて個別に印刷する)といったことは不得意であったりする業者があります。

前者はカタログや冊子など定型のものを印刷するにはかなり安いのですが、柔軟な対応やIT知識の欠如が見られる傾向にあります。後者は、オンデマンド印刷(小ロットで柔軟な対応ができるが品質は低い)形の対応が出来たり、Excelデータから個別のデザインで個別に印刷を行ったりと柔軟な対応が得意な業者が多いです。半面コストは割高な業者が多いです。

【2】試験問題、マークシート、カードなどはまた違う業者が必要

試験問題に必要な要素はセキュリティ管理です。ここは多少高くてもしっかりとセキュリティ管理がしている会社を選定する必要があります。どの様なオフィスで印刷から出荷まで行っているか、できればここは現場を確認させてもらうことをお薦めします。正直現場にいけばその会社のセキュリティレベルはかなり判断できますので。

マークシートは、印刷の世界と異なる分野だと思います。これは専用の光学紙に決まったルールでの印刷する必要がありますので、それらの知識を持っている担当者でないと印刷物のミスをしがちですし、採点の際の正確度&スピードが求められますので、それなりの機械やスタッフ体制が必要です。この分野は実績が重要だと私は思います。

カードに関しては、これも通常の印刷屋さんではできなかったりします。そして異常に加工費が高いです。この分野は、文字印刷レベルでしたら機械を買った方がいいかもしれません。但し機械は壊れたり劣化していきますので、そう考えると安くこちらの状況を理解して親身に相談にのってくれる業者が望ましいと思われます。

【3】担当者の知識・人格が重要

会社の格的な要素も大事なのですが、担当者の質も非常に重要です。

印刷物に関しては細かな指示・確認や前回開催した際に創意工夫した内容について、その歴史・背景を元に継続した視点でモノを完成に近づけていく要素も不可欠です。ここで担当者が変わったりする業者は、結局前回までやれていたことを引き継げていなく、前回まではチェックしていたことを忘れて大きなミスを起こしがちです。

ですので、担当者がちゃんと大事な話を記憶していて、かつ誠実で責任感の強い人材であることを重視する必要があります。トラブル時に逃げる・責任逃れをするタイプは危険です。これは企業とかの問題ではなく担当者個人の問題部分が大きいと思いますので、企業名より担当者&責任者の誠実さ。ここを確認する必要があります。

また、前述している様に印刷物の種類に応じて得意不得意などがあり、それらを知識として有している担当者でないと貴社にあった印刷のスタイルを確立できないものです。ですので知識も十分に持っている担当者が当たり前ですが、安心できます。

弊社も印刷物はアウトソースしており、上記の様な視点で業者を選定しております。カードはコスト面が合わないので、自前で印刷しております。結果、その印刷物に応じた求められるべき要素を長所としている業者と良いパートナーシップ関係を築き、トータルボリュームで年間を通して取引をすることもあり、低価格で継続したサービスの実現しております。当社であれば1社で上記の様な調整を全て当社側で行えますので、仕事依頼側はかなり楽に安心して仕事を任せることが可能となります。印刷物の業者を選定する際に、参考にしてもらえればと存じます。

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