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代表野口の資格・検定研究ラボ - 検定のすゝめ
コラム

当社受験者データから考えるCBTサービスの価値

Candidate Data Analytics

2018-12-15

2017年度1年間の当社CBT受験者のデータを分析してみました。約50試験団体の集計数値となります。

【1】都道府県別受験者 TOP15

都道府県別受験者 TOP15

当社のCBTサービスでは47都道府県全ての主要都市に250会場を展開しており、隣の県で受験する必要はなくほとんどの方がお住いの都道府県で受験することが可能となっています。しかしながら「都道府県別受験者 TOP15」をご覧いただくと、都心部に受験者が集中していることが見て取れます。

東京、大阪で約50%、上位5位までで65%、上位10位までで81%となっています。試験会場を限定して開催する主催者様は、どの都道府県で開催するのが効果的なのかの参考指標としてご活用ください。ちなみに人口比率では東京が10.8%、大阪が7.2%です。人口比率と比較しても非常に多くの方が東京、大阪に出向いて受験しているように見えます。例えば埼玉に住んでいて職場が東京の受験者は、会社の勤務時間内や勤務終了後に東京で受験する場面が想定されます。都道府県別受験者の分布は、情報化と多様化が進んでいる都心部の方々に受け入れやすいのではないかとも想像できます。試験や検定の普及において、どの地域を中心に据えていくべきかを考えさせる数値かと思います。

一方で必ずしも人口が少ないから受験者数が少ないということが言い切れない例が、人口25位の沖縄です。受験者数は13位となっています。このように地方でも受験者が多い地域は存在し、また下位でも一定数の受験者は必ずいるというデータも取れています。このような点から全国全ての地域に受験者ニーズがある場合、受験機会の創出の解決策として当社のCBTサービスは有効ではないかと考えています。

【2】曜日別の受験者

曜日別の受験者

当社のCBTサービスでは多くの都道府県で毎日開催を実現していることもあり、どの曜日が受験しやすいのかの結果が上記の「曜日別の受験者」になります。土日が多いだろうという事前の想定がありましたが、それほどの比率を占めていないことが見て取れます。これは、受験者自身の時間の有効活用や国が進める働き方改革の流れで、会社が薦める資格試験等は、就業時間内で受験する傾向が表れているのではないでしょうか。いずれにせよ、受験者にとって受験機会の選択肢を増やすことができるCBTサービスは、今後の多様な働き方の推進という時代のニーズにマッチしたものと言えます。

【3】時間帯別受験者(開始時間帯)

次に受験の時間帯も確認してみました。

時間帯別受験者(開始時間帯)

10時~の15.2%と13時~17時までの間に約50%の方が受験されています。全体的に見ると時間帯別に大きな偏りはなく、日中まんべんなく受験されている傾向が見て取れます。

【1】【2】【3】のグラフから現代社会は、多様化した文化、ニーズにより時間に追われる時代でもあることから、受験における場所、曜日、時間帯等、多くの方々に選択の幅を提供する受験しやすい環境を用意する事に大きな意味があると思われます。それを実現するサービスとして、当社が行うCBT(コンピュータによる全国会場型随時試験)が有益な選択肢であると思います。まだCBT化をされていない試験主催者様は、是非このデータを元に試験実施の形態としてCBT化を検討してみてはいかがでしょうか?

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