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コラム

大谷選手のMVP獲得とマンダラチャートについて

mandala chart

2021-11-25

大谷選手のMVP獲得おめでとう!非常に明るいニュースでしたね。
メジャーリーグは朝一で結果がニュースで見れるので、今年一年は、朝から大谷選手のホームランのニュースを聞いて元気を貰っていました。日頃の行動や発言にも非常に良い印象を与えることができる本当に素晴らしい選手ですよね。

そんな大谷選手の高校の頃に書いたという話題の「目標達成シート(マンダラチャート)」ですが、中身を改めて読んでみると本当にびっくりしました。

マンダラチャートとは?

マンダラチャートは、皆さんも見たことがあると思いますが、真ん中に「目標」を書き、それを実現するための「8つの要素」をまわりに書き、その要素を得るために必要な「8つの行動目標」を書くという物です。

ニュースを見た方は私と同じように驚いたと思いますが、注目すべきは大谷選手が書いた8つの要素に、「メンタル」「人間性」「運」という3要素があった事です。そして、細分化して見ていくと、「運」には、「審判さんへの態度」「ゴミ拾い」「本を読む」「プラス思考」と書いてあります。

高校時代にこれを書いたのは凄い。「審判さんへ態度」も凄いですが、日常的にスタジアムのゴミを拾う大谷選手の姿を見た事があると思いますが、そういった思想をちゃんと日常から行動指針として実践している事は素晴らしい事です。

「人間性」の部分でも、「計画性」「感謝」「礼儀」「継続力」「思いやり」といったものが列挙されています。感心してしまいますね。

最後に「メンタル」ですが、「一喜一憂しない」「雰囲気に流されない」「勝利への執念」「波を作らない」「仲間を思いやる心」「頭は冷静に心は熱く」と書かれています。

うーん、素晴らしい。先ほども書きましたが高校時代にこの言葉を考えて書き込んだ事が素晴らしい。

またこれを指導した花巻東高校の監督佐々木洋氏は、とても優秀な育成者だと思います。
こういったメンタルも含めた指導があって大谷選手のような偉大な選手の人格が形成されたのだと思います。

意思を言葉で表現すること

これらの考えは、ビジネス面においても非常に役立つ要素であると思いました。人間の成長は、そう成りたいと願う意思と、それを達成するための具体的で身近な行動を意思を持って取り組み続ける事にあります。それを実現する方法として、このマンダラチャートは有効だと感じました。

なかなか意思を持って言葉にして書く事。それは実に難しい事です。私も実際にやってみましたが、なかなか難しい。あれもこれも色々と思いつきます。

結局、現在の自分の立ち位置を正しく理解し、それを整理して言葉として表現する事。これが本当に自分の役に立つと感じました。またこれを掲示する事で毎回初心に戻り、何をすべきかの指針を再確認し、目標に向かって背中を押してくれる有効なツールだなと改めて思った次第です。

皆さんも社員や自分の子供にやらせてみてはどうでしょうか?きっと自立した立派な人格者へ導く、有効な手段の一つになるのではと思います。

ちなみに大谷選手は国民栄誉賞を辞退したそうですね。これも素晴らしいと思いました。まだ27歳、これからもっと大きく記録を伸ばす事でしょう。そんなこれからの選手にこんな賞を与えてはいけない。この賞って引退時に渡すべきじゃないの?って思います。間違いなく現政権の人気取りのための施策ですよね。政治家の皆様も大谷選手を見習ってマンダラチャートを書いて、初心や目指すべき事を再定義してみてはいかがでしょうか?

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