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コラム

「ChatGPT」が世界を変える?話題の「ChatGPT」とは?

ChatGPT

2023-03-15

こんにちは。CBTS代表の野口です。 今回は巷で話題の「ChatGPT」に触れたいと思います。 第三次産業革命を世界規模で巻き起こすAI旋風が、遂にやってきました。

「ChatGPT」とは何なのか?

何がそんなに凄いんだ?という点について少し説明します。
サービス内容を一言で表すとすれば、いわば「会話型の検索エンジン」です。
では、これまでのGoogle検索とは何が違うのでしょうか。

これまでの検索エンジンは、例えば東京で美味しいパスタのお店を探そうとした場合、「東京 パスタ」と入力して、検索結果の上位5個くらいを自分で見て探すという流れでした。

しかし、会話型ChatGPTは、こう入力します。
「Q:東京で美味しい口コミの多い人気のパスタ店を3店舗くらい教えて」

試しにやってみたところ、以下の回答がきました。

 

ChatGPT:東京には美味しいパスタ店がたくさんありますが、口コミの多い人気店を3店舗教えてみます。

 

1.****(店名が表示されてます)
 東京・恵比寿にあるこちらのお店は、イタリア人シェフが手がける本格的なイタリアンレストランです。特に、手打ちの生パスタが絶品と評判で、季節によって変わるメニューも魅力的です。...

このような回答をしてきます。
そう、ChatGPTは会話の意図を読み取り、会話形式であたかも人間が答えたかのように回答してくるのです。更に会話形式で文章を続ける事もできます。

「Q:クリームパスタに限定したオススメの店舗は?」
ChatGPT:クリームパスタがお好きなら、以下の3店舗がおすすめです・・・
といった具合です。

・・・これってスゴくないですか?
これをスゴイと思える方はビジネスの才能があると思います(笑)。これはただの辞書ではありません。日々ネット世界で更新される情報をAIが学び、人間の言葉の癖やゆらぎ等も理解して、最高の頭脳で答えを返してくれます。

既に米国では50%以上のビジネスマンが自分の仕事の秘書として「ChatGPT」を利用しており、既に弁護士と医者の試験は合格したとの事。
頭脳レベルでは人間の能力を既に超えた事が証明されており、更に今後も成長を続けるとの事です。

さらにどんな事ができるのかというと、例えば作詞や作曲が可能です。また俳句や川柳も作れますし、小論文や読書感想文を書かせる事もできます。加えて、出来上がった読書感想文を小学3年生の言葉使いに変えてと指示すれば、そのレベルにあわせた言葉で書き変えてくれさえします。

もちろん数学などは簡単で、必要なExcel関数も教えてくれれば、プログラムだって書いてくれます。このように、もはや宿題や論文は人間が書いたものか、はたまたAIが書いたものか分からなくなりつつあります。

試験業界に目を向けると、試験問題や選択肢の作成もできてしまいます。
そして知識系の試験問題に関しては、ネット上に公開されていて学習したものであれば全て正解できてしまうのです。こうなると試験業界において、問題をAIで解かせていないかを監視する必要が出てくるなど監視の厳格性をどのように担保していくのかが鍵となってきます。そこで、きちんと試験官がいて、持込物も制限された環境で受験するCBT方式がより主流になっていくだろうと思います。もちろん、試験官がいるとはいえ「ChatGPT」を用いたカンニング阻止の対策等を考える必要がありそうですが…。

AIがビジネスの世界を大きく変える

これまでロボットやAIは、単純作業の世界を代替するものとして考えられてきました。
しかし、この「ChatGPT」等が見せる最新AIの世界観は、文章作成、絵画、音楽等のクリエイティブな世界をも表現してきています。しかも凡庸な人のレベルは軽くクリアしてくるほどの精度で。過去に人間が作成した作品のすべてからAIは学べるわけですから、人まねレベルであればAIができてしまうのです。

さて冒頭の第三次産業革命という言葉を使いましたが、いよいよAIがビジネスの世界を大きくモデルチェンジさせる時期が来たのだと、そう感じております。
「ChatGPT」がその代表格であり、このレベルのAIが大きく世の中を変えていくでしょう。

少子化の進む日本は労働者不足の課題は避けられません。既に借金大国である上に医学の発達でより長寿となっていくため、当然に高齢者の人口比率は上がり、社会保障にかかる費用の額もまた増加していきます。少ない労働者でどう国を支えていくのか、若者一人が背負う負担は増していくばかりです。

解決策は、人間が行う仕事の何割かを違うもので補っていく事であり、それはロボットやAIが担っていくと考えています。例えばプログラムをAIに書かせたり、サポートの電話をAIに対応させたり、デザインをAIに行わせたり、提案資料を書かせたりということです。
そういった部分をAIに行わせる事で一人で10人分の仕事をする事も可能となり、上記の問題を解決する事が出来るかもしれません。

一方でAIを脅威に感じる人がいる事もよく分かります。「自分の仕事が無くなってしまうのではないか」そういった不安は分からない事ではありません。
しかし、是非これはチャンスであるとも捉えてほしいと思っています。

所詮コンピューターやAIは、指示した事しかできません。何かをやりたい欲求は人間しか無いものであり、その欲求をINPUTする事で、答えをこれまでの人智を結集した膨大なデータから出してくれるのがAIです。更にその答えをどう活用してビジネスや世の中の役に立つのか行動に移すのも人間にしかできません。

つまり最初のINPUTと、OUTPUTされたものを社会にとって意味あるものに活用するのは人間にしかできないのです。反対に言えばそれができる人が今後活躍できる人になっていくということです。

正に今、日本ではこのAIを活用していく事でビジネスを快適にし、少子化での労働力不足の問題を解決していく事や更なる経済成長を遂げる事が求められています。
「ChatGPT」は無料で使う事ができます。まずは恐れずに体験し、是非皆さんのビジネスに役立てるように、どのように使えるのかを楽しんで考えてみて下さい。

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