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CBT方式では本人確認をどのように行う?替え玉受験の対策は?

CBT方式の試験では、従来のマークシート型試験と同様に本人確認を行うことが必須となります。
本人確認を行わない場合は、なりすまして受験に参加する「替え玉受験」が発生してしまう恐れがあり、試験主催者とすれば確実に防ぐ必要があります。
CBT試験の本人確認にはいくつかの方法がありますので、本記事ではそれらの方法とマークシート型試験との比較についてご紹介します。

試験における本人確認の必要性

そもそものところをお話しすると、試験によって本人確認の必要性は変わってきます(あまり大きな声では言えませんが)。
例えば趣味色の強い資格や検定ですと、一概には言えませんがその必要性は下がってきます。
一方、国家資格や仕事上必須となるような資格ですと、やはり厳格性というものが求められますので、替え玉受験を防ぐためにも本人確認はマスト事項となります。

マークシート型試験の本人確認方法

まずは、マークシート型試験でよく用いられている本人確認の方法と流れを考えます。

<マークシート型試験でよくある流れ>
①受験者  : 申込時に写真を2枚送付(受験票貼付用、試験団体提出用)
②試験主催者:受験票に貼付→受験者へ郵送、当日の本人確認用リストに貼付→試験会場へ郵送
③試験監督 :試験当日、『受験票-本人確認用リスト-受験者』の氏名及び顔写真の一致を確認
※中には運転免許証などの身分証明書をデスクに置かせることで、4点での確認を行っている場合もあります。この場合は、厳格な本人確認が実現されていると言えます。

この流れにおいて、初めに送付する写真を別人(替え玉)の人物にすると受験~合格まで問題無く替え玉が可能です。

その後、試験団体が事前に提出された顔写真を使って免許証や認定カードを出すところまで行っていれば、本来の申込者がそのカードを使用することで初めて替え玉したことが分かるようになります。(替え玉した人物の写真になっているため)
上記については、受験から合格まで替え玉が成立しておりますので、これを防ぐには受験時に公的な身分証明書と受験者の一致を確認する必要があります。

CBT方式における本人確認方法

ここからはCBT試験方式における本人確認の方法について解説します。
結論からお伝えすると、以下に記載するように「ア:1点で受理可能なもの」「イ:2点で受理可能なもの」いずれかを受験者に持参してもらい、本人確認を行います。
なお、受験する試験・検定よっては詳細規定が異なる場合があります。
特に、国家試験などを中心に顔写真付の身分証明書しか認めていない場合もありますのでご注意ください。

ア:1点で受理可能な証明書 (顔写真付き)

1点で受理可能な身分証明書は、顔写真付きのものになります。
代表例は下記のとおりです。

運転免許証
パスポート
社員証 ※1
学生証 ※2
マイナンバーカード
住民基本台帳カード
国家資格(電気工事士免状)
政府機関発行証明書類(在留カード)

※1)受験者本人が所属する団体が発行しているもの
※2)小中学校、高等学校、高等専門学校、大学、公的機関が設置する職業訓練校、都道府県知事が認可する専門学校が発行するもの
※受験する試験・検定によっては、身分証明書として認められる内容を細かく制限している場合があります。

イ:2点で受理可能な証明書(顔写真なし)

次に顔写真がない証明書で本人確認を行う場合は、以下A群に該当するものの中から2点、もしくはA群1点+B群1点を用意する必要があります。
B群2点のみの場合は受験ができないことをご留意ください。

【A群】
健康保険証
社員証※1
学生証※2
住民票の写し※5
戸籍謄本の写し※5
年金手帳・年金証書
共済組合員証・共済年金証書
恩給証書
公的な施設利用者カード
クレジット・デビット・キャッシュカード※4
その他国家資格証明書類

【B群】
通行証・入館証※3
自転車通学許可証
通学定期券(ICカード含む)
診察券
自治体の発行した当該受験票

※1)受験者ご本人が所属の企業/団体等が発行する「社員証」または「職員証」
※2)小中学校、高等学校、高等専門学校、大学、公的機関が設置する職業訓練校、都道府県知事が認可する専門学校が発行するもの、有効期限切れより40日以内は使用可
※3)企業・学校・公的機関が発行しているもの
※4)署名欄がある場合は自筆サイン必須
※5)交付日より3ヶ月以内の原本

CBTの受験票について

上で見たように、CBT試験では受験票は必要ありません。
受験票に表記する内容は全て受験者が申込時に記載するマイページに表示するため、必要に応じて印刷したり、スマートフォンなどで確認する形になります。

本質的に公的な身分証明書での本人確認が必須となるため、CBTでは受験票が必要ありません。
ただ、CBT方式でも提出する顔写真の本人確認を厳格に行うことは可能です。
申込時に提出された写真をCBTの受付時に表示することで、『提出写真-公的な身分証明書-受験者』の一致を担保することができます。

まとめ:CBT方式で本人確認は一層楽になる!

ここまで読んで頂きありがとうございました。
本記事で記載したとおり、試験においてとても大事な「本人確認」という業務は、CBT方式でもマークシートや紙試験と同様に行うことが可能です。
しかも、その本人確認はCBTベンダー側がテストセンター受付にて一括して請け負うので、受験票を用いた本人確認より楽になること間違いなし!

当社はCBT業界でNo1のテストセンター数と試験配信の運用実績がございますので、導入を決定していなくてもご相談やご興味がおありの場合はぜひ「​​​​​​​お問い合わせ」よりご連絡ください。

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