「実用イタリア語検定」
特定非営利活動法人 イタリア語検定協会
会長 松本 太郎 様
事務局長 古石 亞弓 様
イタリア文化は、アート、ファッション、スポーツ、食文化に至るまで、広く日本に定着しています。実用イタリア語検定は、これらの理解に欠かせないイタリア語の実務能力を測る検定として、1995年に開始されました。大学での検定取得の奨励や、専門学校の卒業単位、さらには就職における能力証明としても用いられています。
少人数運営でもDXを推進!「実用イタリア語検定」が示す、検定業務効率化の成功事例
■ 導入の背景と課題
■ 解決策(オンライン化の実現)
2025年より、従来の紙試験(PBT)運営をベースに以下をオンライン化しました。
設立31周年を迎えた国内唯一のイタリア語検定、試験運営DX化への道のり
CBTS:
「実用イタリア語検定」を立ち上げられた経緯についてお聞かせいただけますでしょうか。
イタリア語検定協会様:
「実用イタリア語検定」は、イタリア語学習者の皆様が自身の語学レベルを客観的に把握し、将来の目標を定めることで学力向上に繋げたいという要望に応えるため、松本会長のお母様が中心となり、1995年に設立されました。 当時、イタリア語の検定試験が少なかったことから、このような学習者のニーズに応える形で検定を始めたと伺っております。運営当初は手探りの状態が続き、試験問題の構成なども創設者が担当していました。
また、イタリア語検定協会は、イタリア語専門書店やレストランを経営する「株式会社 文流(ぶんりゅう)」と共同で設立されました。文流社には参考書などの教材供給面でご協力いただき、検定運営において重要な役割を担っていただきました。
CBTS:
「実用イタリア語検定」の資格はどのような方々が受験し活用されていますか? 試験についてお聞かせください。
イタリア語検定協会様:
本検定試験は日本国内の機関が主催し、全国的に実施する唯一のイタリア語検定試験として、国内はもとよりイタリアにおいても広く認知されてきました。毎年春と秋の年2回実施しており、大学で検定取得の奨励や専門学校の卒業単位として用いられるほか、就職時の能力証明にも活用されています。さらにはイタリアの専門学校でも日本人のイタリア語能力の証明としても用いられるなど、その価値は高まっています。
CBTS:
当社CBTソリューションズのサービス導入以前、紙試験(PBT)の運営面においてどのような課題を感じていらっしゃいましたか?
イタリア語検定協会様:
検定の価値が高まる一方で、当時の試験運用には大きな課題がありました。それは、受験の申し込み、試験問題の送付、合否通知などがすべて郵送で行われていたため、事務的な負担が非常に大きい状況だったことが挙げられます。団体申し込みの受付なども手作業で、開催のたびに受験票の未着に関するお問い合わせが寄せられ、その対応に追われていました。
受験者側にも不便をかけていたと思います。切手の購入・貼付や受験料の振込証を添えて郵便ポストへの投函といった作業が必要となるなど、受験申込の手続きは決して簡単ではありませんでした。これらの課題を解決し、よりスムーズな試験運営と受験者の利便性向上を実現するために、試験運営のDX化は不可欠だと感じていました。
CBTソリューションズ社とは2011年からのお付き合いで、検定申し込みから、受験票の発送、マークシートによる採点作業や結果通知の発送までお願いしていました。
DX推進がもたらした業務効率化と受験者の利便性向上
CBTS:
試験運営のDX化にあたっては、どのような点を重視されましたか。
イタリア語検定協会様:
近年、企業活動のあらゆる側面で『デジタルトランスフォーメーション(DX)』の推進が不可欠となっています。これは検定団体においても例外ではなく、業務効率化、受験者の利便性向上、そして持続可能な運営体制の構築を目指し、DX化は喫緊の課題となっていました。特に、申込受付、試験実施、合否通知といった一連のプロセスにおいて、従来の紙ベースの手法からデジタルへの移行が強く求められていました。
少人数での運営体制のため、DX化することで、郵送による申し込みや合否通知にかかっていた人件費、郵送費用、パンチ入力などの工数削減を図り、試験実施の人的工数・コストをコンパクトにしたいと考えていました。
これらの要望を基にCBTソリューションズ社にご協力いただき、2025年の検定より以下の3点においてオンライン化を実現しました。
① 窓口・郵送での申込
→ Web申込に1本化し、オンライン決済を可能に
② 受験票の郵送
→ 郵送をやめ、マイページからダウンロード可能に
③ 受験結果の確認
→ 受験者マイページより確認が可能に
導入後の手応え:受験者と運営、双方に広がるメリット
CBTS:
オンライン化を進めたことで、具体的にどのような変化がありましたか?
イタリア語検定協会様:
オンライン化によって、受験者の利便性は向上し、同時に私たちの運営負担も大きく軽減されました。以前は頻発していた受験票の未着といった郵送に関するトラブルが、受験者マイページからのダウンロードが可能になったことで完全に解消されたのは非常に大きな成果です。実際に、受験者の方々からは「Web申込が簡単だった」という声が多く寄せられています。運営側としても、「受験票が届かない」という心配がなくなったことで、心理的にもコスト面でも大きな負担軽減となりました。特に近年の郵便事情を考えると、この変化の価値は計り知れません。
また、オンラインでの結果公開後すぐに、200件以上の合格証明書発行の申し込みがあったことには手応えを感じました。 これは、受験者の皆様にオンラインでの結果確認が浸透しているだけでなく、試験結果を心待ちにされていることの表れだと感じています。
このように、受験申し込みから結果通知までの一連の事務作業の効率が飛躍的に向上しました。
CBTS:
CBTソリューションズのサポートや連携体制について、どのような所感をお持ちですか?
イタリア語検定協会様:
オンライン化に伴う問い合わせ増加は想定内でしたが、CBTソリューションズ社に提供いただいたシステムと、その連携体制には深く感謝しています。 数多くの試験運営実績を持つCBTソリューションズ社のサポートがなければ、2025年からの試験運営は間違いなく不可能だったと強く感じています。協会からの問い合わせに対してスタッフの方が迅速に対応してくださるなど、その対応の早さには本当に驚かされ、期待を大きく上回るものでした。CBTソリューションズ社の伴走型支援があったことで、「我々は一人ではない」という大きな安心感を得られました。
受験者に寄り添った検定運営を目指して
CBTS:
今後の「実用イタリア語検定」の展望についてお聞かせください。
イタリア語検定協会様:
私たちは、受験者の皆様からのフィードバックを積極的に取り入れ、より使いやすい検定システムを目指していきたいと考えています。
また、本検定が62回(31周年)を迎えるにあたり、今後は何らかの形でさらなる普及を進めていきたいですね。2024年よりLINE公式アカウントを導入し、受験者との新たな連絡手段および情報発信の基盤を整えました。今後はその活用を一層進め、認知度の向上と利便性の更なる改善を図っていきたいと考えています。
将来的には、他の検定協会との情報交換や連携も視野に入れています。特に、私たちのように少人数で運営している団体の運営方法や実情について、積極的に意見交換を行っていきたいと考えています。
CBTS:
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。