CBTでも音声や動画は活用できる? 活用できるジャンルと問題点
CBTの試験でも音声や動画を活用することは可能ですが、活用までの問題点も多く普及には至っていません。
しかし、パソコンやスマートフォンで動画を見たり、音楽を聞く風景が当たり前になっているため、オンラインで行うCBTでも同様の活用は期待されるでしょう。
今回は、CBTでの音声・動画が活用されていない理由を解説したうえで、親和性が高く活路となるシステムを紹介します。
CBTでの音声・動画の活用は望まれている
音声の活用で代表的な試験は、語学検定になるでしょう。
リスニングテストが付随する語学検定は、音声が不可欠であり受験者も多くいるので、CBTを検討してもよさそうなものです。
しかし、現在でも受験者の多い英語検定でも、大学の校舎を使い校内スピーカーでリスニング用の音声を流しています。
受験者は音質が担保されていないリスニング用音声に四苦八苦して、CBT化を望む声が少なからずありますが、普及には至っていません。
次は、CBT化が進みにくい理由と問題点の解説に移ります。
CBTでの音声活用と問題点
一人一台パソコンが割り当てられるCBTなら、リスニング用音声の聞き取りも、確実に良くなるでしょう。
しかし、一人一台パソコンが割り当てられる試験形式が、普及へのハードルとなっています。
全員が音声を一斉に聞く現在の方法と違い、CBT化されると聞くタイミングは受験者各自のタイミングとなるでしょう。
そうなると、必須のアイテムとしてヘッドフォンが必要になってきます。
音声を必要とする試験は限定的なことに対して、全国47都道府県340以上配置されたテストセンター全てにヘッドフォンを用意する。
しかも、十人程度の収容力のテストセンターもあり、その全てに公平を期すための同規格のヘッドホンを用意する。
少し無理があることは、ご理解いただけるでしょう。
CBTでの動画活用と問題点
次は、動画の問題点を考察してみます。
現在、動画を必要として、尚且つ受験者の多い試験はありません。
しかし、少数ながら、外国人の方が日本の検定試験を望まれる場合があり、動画での出題を望まれる声もあります。
ただ、動画の場合音声より大きな問題があります。
動画も音声を伴うためヘッドフォンが必須となりますが、通信量が問題が加わります。
誰もが1度は見たことのあるYouTube動画では、どのくらい通信量を消費しているかご存じでしょうか。
一番が質を下げたときと、画質を最高まで上げたときでは、通信量が10倍ほど変わってきます。
それほど、綺麗な画面で動画再生するには大量の通信量が必要とされます。
CBTでは試験の性質上、インターネット環境やパソコン環境が合否に影響ないことが望まれます。
しかし、音声と同様パソコン・インターネット環境を同一規格で揃えるのは。
やはり、ハードルが高いと言わざるを得ません。
音声・動画は活用できないのか?
現在、弊社CBTソリューションズでは、CBTでの活用例は少ないですが、IBTではいくつかの活用例がございます。
IBTとは、利便性に特化した自宅受験型のシステムです。
自宅受験は、端末(パソコンに限らずスマートフォン・タブレットも可)とインターネット環境は自分で用意するのが前提になっています。
自宅受験ならば、普段自分で動画や音楽を楽しんでいる環境で受験できます。
結論として、現状は会場受験型のCBTよりも、自宅受験型のIBTの方が音声動画との親和性が高いようです。