CBT

マーケティング検定

公益社団法人日本マーケティング協会 様
「マーケティング検定」

「マーケティング検定」

公益社団法人日本マーケティング協会
能力開発局 検定事業部部長 兼 国際事業部 部長/ゼネラルマネージャー
河野安彦氏

マーケティング検定は、「誰でも、どこでも、いつでも」自分のマーケティング力を深め、高め、その実力を測定ことができる試験です。
3級は、就職内定者やマーケティングの初級者を始め、企業のあらゆる部門のスタッフ、NPOなど「顧客」と接するあらゆる人々を対象にして、基礎概念の理解度を測定します。
2級は、社会で活躍できるマーケターとして認定されるだけの十分な見識があるかどうかを測定します。
1級は、他企業からスカウトされるほどの実力があるマーケティング・リーダーかどうかを測定します。

マーケティング検定立ち上げから7年。CBTSとのパートナーシップが支える安定した試験運営。

マーケティングの普及を使命に、検定事業をスタート

CBTS:マーケティング検定を立ち上げられた経緯をお聞かせください。

河野氏:

公益社団法人日本マーケティング協会は、日本におけるマーケティングの進歩・発展をはかることを目的に1957年10月に設立されました。目まぐるしいビジネス環境の変化の中で、本年はマーケティングの定義を下記の通りに刷新しました。

■マーケティングの定義(2024年制定)
(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。

注 1)主体は企業のみならず、個人や非営利組織等がなり得る。
注 2)関係性の醸成には、新たな価値創造のプロセスも含まれている。
注 3) 構想にはイニシアティブがイメージされており、戦略・仕組み・活動を含んでいる。


主な事業内容としては、マーケティングに関する集合型研修や、最新情報に基づくセミナーの実施、さらに各年度の優秀企業を表彰する「日本マーケティング大賞」などがあります。これまで長年にわたり企業から選抜されたメンバーを中心に学習機会を提供しておりましたが、より多くの方々に広げるための方法を内部で検討しておりました。その結果、日本全国の皆様にマーケティングを段階的に学習していただける機会を提供するため、内閣府の厳格な審査を経て、創立60周年を迎えた2017年に内閣府認定による「マーケティング検定」をスタートしました。

CBTS:試験形態としてCBT方式を選ばれた理由は何だったのでしょうか。

河野氏:

公益法人として検定事業を開始するにあたり、「全国に広く開かれた試験」として場所や日時を問わず受験できる仕組みは必須条件でした。2017年に検定事業を立ち上げた時点でも、試験といえば紙による一斉試験が主流だったように思います。しかし、限られた会場数での実施という試験形態は、当協会が目指す「全国に広く開かれた試験」の考え方にそぐわず、費用の面でも課題がありました。

そこで、様々な選択肢を模索した結果、最終的にCBTS社のCBT(Computer Based Testing)方式を採用することに決定しました。CBTS社は全国47都道府県、さらには離島にもテストセンターを展開しており、地方に住む方々も受験が可能であるため、理想的な試験方式だと思いました。このCBT方式の普及があったからこそ、検定事業の実現が可能となったと言えます。

丁寧なサポートと蓄積された試験実施に関する知見が決め手

CBTS:CBTベンダーとして当社をお選びいただいた理由について伺えますか。

河野氏:

CBTS社を選定した理由の一つは、充実したサポート体制です。特に、システムサポート担当者の熱心な対応が素晴らしく、導入の検討段階においても、問題設定などの多岐にわたる質問に対して一つ一つ丁寧かつ具体的に回答してくださいました。
また、受験者数の増加にも対応できる体制を整えている点も安心材料の一つでした。当初は数百人規模の受験者からスタートしましたが、将来的にはビジネス領域を代表する試験として年間1万人以上の受験者を目指していました。CBTS社はCBTの導入実績も多く、様々なノウハウも蓄積されていたため、その目標達成に向けて共に歩んでくれるパートナーとして最適だと判断しました。

利便性の高さと試験実施の安定性が魅力

CBTS:CBT方式の導入にあたって苦労されたことなどございますか。

河野氏:

CBT方式の導入にあたっては、特に大きな苦労はしていません。CBTS社からは、当協会が行うべき作業内容について明確な説明があり、試験時間の設定や、パソコン上で受験させるために適した出題形式についてのアドバイスも納得のいくものでした。
強いて挙げるならば、最も苦労を要したのは内閣府への認定申請でした。公益法人が新たな事業を開始する際には、内閣府の承認を得る必要があります。具体的には、事業内容が「公益性」を持つことを証明しなければならないのですが、全国47都道府県で受験可能であるCBT社のネットワークは、その証明において重要なポイントとなりました。

CBTS:CBT方式で試験を実施されての所感を伺えますか。

河野氏:

マーケティング検定の2級および3級は、受験者が自分の好きな日時で受験できる随時型で実施しています。CBT方式で試験を開始した後も、「公的資格がCBT方式で取得できるのは良いのか」といった声が一部にありましたが、それ以上に全国の受験者からは「自分のペースで学習し、自由なタイミングで受験できる」というメリットを喜ぶ声が多数寄せられました。
特に、コロナ禍においては、大会場に集まって一斉に受験できない事態となりCBT方式によって安定的に試験を提供できたことは大きな助けとなりました。最も大変な時期に柔軟な対応ができたことは、CBT方式の採用が正しい判断だったと感じました。

CBTS:当社の情報サイトである「日本の資格・検定」でもマーケティング検定を特集させていただきました。

河野氏:

当検定を社内の教育制度に活用くださっている企業様へのインタビュー記事等をいくつか掲載いただいています。

・東急エージェンシーが導入を開始!マーケティング検定の魅力とは?
https://jpsk.jp/articles/marken04.html

・システム開発の現場でも!企業が太鼓判を押すマーケティング検定、受験のメリットは?
https://jpsk.jp/articles/marken03.html

私たちは、意義ある検定を立ち上げた自信はありましたが、まずは当検定の認知を広げることが何より重要でした。その点、CBTS社は検定試験の運営だけでなく、広報面もサポートしてくれる独自のプラットフォームを提供しており魅力的なパートナーとなっています。

マーケティングの力で、より豊かで持続可能な社会の実現へ

CBTS:今後の展望をお聞かせください。

河野氏:

マーケティング検定の受験者数は2017年のスタート以来、毎年前年比で30%の増加を続けており、当面の目標として掲げていた年間受験者数1万人も視野に入ってきました。当協会は「マーケティングの力で、より豊かで持続可能な社会の実現に貢献する」というパーパスを掲げており、マーケティングの普及を通じて、社会に価値を創造できる有能な人材を輩出することを使命としています。今後もCBTS社に協力をいただきながら、マーケティング検定を通して、マーケティング人材の育成に一層貢献していきたいと思います。

CBTS:ありがとうございました。

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