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小笠原諸島・父島テストセンター開設レポート~関係者インタビュー~

はじめに

株式会社CBTソリューションズ(以下CBTS)は、東京都小笠原村父島にて地域活性促進事業を展開しているボニンエアーの協力を得て、新たなテストセンター「B-しっぷ小笠原父島テストセンター」(以下父島テストセンター)を開設いたしました。

~参考~【プレスリリース】小笠原諸島・父島にCBTテストセンターが誕生しました。

近年、資格取得の重要性はますます高まっています。しかし、地理的な要因により、受験機会が限られる地域は少なくありません。特に交通手段が限られる離島においては、その課題が深刻でした。
こうした状況を打破するため、CBTSは離島へのテストセンター設置を積極的に進めており、これまでに佐渡島、新上五島、奄美大島、石垣島、宮古島にテストセンターを展開しています。

本コラムでは、父島テストセンター開設に至るまでの経緯をはじめ、テストセンター担当者、受験者、資格検定主催者、そしてCBTS関係者の声を通じて、この取り組みに込められた想いをご紹介します。

父島テストセンター開設の背景

父島は、東京都心から南へ約1,000km、太平洋に浮かぶ小笠原諸島に属する島です。豊かな自然と独自の生態系が評価され、2011年にはユネスコの世界自然遺産に登録されました。

小笠原諸島には本土への航空路がなく、交通手段は週に一度、片道24時間を要する船便のみ。そのため、一度の渡航にあたり10泊程度を見込む必要があり、島民の方々が資格・検定試験を受験する際には移動時間や費用、さらに慣れない環境による精神的な負担が大きな障壁となっていました。

CBTSは、このような島民の方々の負担軽減を目的として、父島テストセンターの設置を決定。2024年12月、ついに「B-しっぷ小笠原父島テストセンター」が開設されました。

関係者の声

会場担当者の声

ボニンエアー
平野さん

父島テストセンターの責任者・平野さんは、20年前から自身もCBT方式で資格取得に取り組んでおり、その利便性を実感していました。小笠原でもCBT方式の受験機会を提供したいという思いをお持ちだった中で、仕事を通じてつながりのあったパソコン教室の紹介をきっかけに、当社のテストセンター開設の提案を快く受け入れていただきました。平野さんのご理解とご協力により、今回の開設が実現しました。

テストセンターの運営に関して、平野さんは「試験会場として小笠原村の施設の会議室を使用するため、会議室の確保に加え、試験前後の会場設営と撤収が不可欠です」と、運営における苦労を語りました 。 開催日については、原則として月に一度、事前に指定した日程で実施しているものの、試験日が指定されている資格試験の場合には、受験者の要望に応じて日程を追加で確保するなど、柔軟な対応を行っているそうです 。 また、テストで使用するPCは、試験開催の都度設置する必要があるため、OSのアップデートにかかる時間を見越して準備を行う必要があることも、運営上の課題として挙げました 。

しかし、平野さんは、受験者から合格の報告を受ける度に「開設して良かった」と感じ、離島でのテストセンター運営に大きなやりがいを実感しているそうです 。「離島では試験を受けること自体が困難で、本土との機会格差はなかなか縮まりません。しかし、テストセンターは、そういった格差を解消する重要な役割を果たすことが出来ると考えています」と話します。

今後の目標については、「まずは島の子どもたちにCBTでの漢検の受験を勧め、CBTで受験できるようになったことを広く知ってもらいたい。そしていずれは、島民の誰もがいつでも気軽にテストを受けられる環境を実現したい」と話してくれました。

受験者の声

日本農業検定受検者:伊藤さん

伊藤さんは、以前は資格試験を受けるために本土へ渡る必要があり、費用や移動の負担が大きかったと語ります。
しかし、父島にテストセンターが開設されたことで、以前はためらっていた試験も気軽に挑戦できるようになったそうです。

「これまで子どもたちにも英検や漢検などの受験を勧めてきましたが、今後は一緒にチャレンジしようと声をかけられるようになりました」と、島内で受験できる環境を歓迎しています 。

伊藤さんは、CBTを利用することで、島民の方々も居住地に関わらず平等に資格取得の機会を得られると考えており、「積極的にCBTを活用することで、仕事に直結する資格取得や、生活を豊かにする資格取得も可能です。CBTを利用しない手はないと感じています!」と、力強いメッセージを寄せていただきました。

資格検定主催者の声

一般社団法人 全国農協観光協会
日本農業検定事務局:神田さん

日本農業検定を主催する全国農協観光協会では、「農」や「食」に関する知識の普及を目的に、幅広い世代に向けて検定を実施しています。検定事務局の神田さんは、今回のテストセンター開設に深い意義を感じており、離島に住む受検者がこれまで直面していた課題については、次のように語ります。
「離島にお住まいの方が検定を受験する場合、会場までの交通費に加え、場合によっては宿泊費の負担も生じます。 離島にテストセンターを開設することで、受検者の移動時間や経済的な負担が軽減され、受検者数の増加にも繋がると期待しています。
また、離島で試験会場を設営していただくことは、地理的な制約による受検機会の格差解消に貢献するものと考えています」

さらに神田さんは、検定の目的と、それを通じて広がる学びの可能性についても語ります。
「日本農業検定は、農に関する基本的な知識を身につけ、自分の理解度を客観的に把握できるように設計されています。3級は“農の入門書”として位置づけており、2級・1級と段階的にレベルアップできる構成です。農業だけでなく、食に関する知識も含まれており、幅広い内容を学ぶことができます。弊会ではこの検定を通じて、受検者の皆様に「良き農業の理解者・応援団」になっていただきたいと思っております」。

最後に、今回のテストセンター開設を受けて、今後の展望についても語っていただきました。

「農業や食に関心を持つ方、家庭菜園を楽しんでいる方、さらには学生の皆さんなど、さまざまな層の方々に、地理的な制約にとらわれず受検の機会を提供していきたいと考えています。
これまで受検を諦めていた方々にもチャレンジしていただけるよう、今後も積極的に情報発信を続けてまいります」。

CBTソリューションズの声

私たちCBTソリューションズは、全国各地でCBTテストセンターを運営しており、年間200万人以上の方々に資格試験をご利用いただいています。
このたび父島にテストセンターを開設したことで、島内にお住まいの皆さまにも、時間や費用を気にせず受験できる環境を提供できるようになりました。
この取り組みを通じて、地域における人材育成やスキルアップの機会を広げ、さらには地域活性化にも貢献していきたいと考えています。

まとめ

父島テストセンターの開設は、離島における受験機会の拡大と、資格取得支援への大きな一歩となりました。
関係者の皆様の熱意と協力により実現したこの取り組みが、父島の発展と、島民の皆様の更なる活躍に繋がることを期待しています。

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