
「ITコーディネータ試験」
特定非営利法人 ITコーディネータ協会
常務理事 藤岡友樹氏
ITコーディネータ試験は、企業がITの戦略的利活用を推進する際の基本的な考え方を、多様な業種・業態、規模・成熟度の企業にも適用可能で、汎用的な形でまとめた“ITコーディネータプロセスガイドライン”に基づき出題されます。IT利活用に関して経験があり、企業経営に関しても、そこで語られる内容について理解できる社会人3~5年以上の方が対象になります。ITコーディネータになるには本試験の合格と、“ケース研修”を修了することが必要です。2001年以来1万人を超える資格者を生み出してきました。
当協会の実情に合わせて柔軟に無理が利くのは、
外資系よりも純国産のCBT配信会社でした。
委託会社検討の問題意識
当協会のCBT導入は2010年ですので、日本の資格試験の中では、早くからCBT化に取り組んだ方ではないでしょうか。当時は、CBT配信会社と言えば、外資系の会社が主で、当協会も自然な流れで、導入を決定しました。しかしながら導入後は、幾つかの不満がありました。
試験業務の課題は1.品質の良い問題を提供すること。2.受験者のプロモーションをタイムリーに実施すること。そして、3.業務として健全な収益構造を確立する事です。この課題にずばり答えてくれる企業と手を組んで事業として更に伸ばしていく必要がありました。
ITコーディネータの価値を伝えたい
企業経営がITの的確な活用なしではうまく行かない時代になり、手前みそですがITコーディネータへの期待はますます高まっていると感じています。ただ残念ながら日常生活で“ITコーディネータ”という言葉に接する機会は多くなく、知っていただく努力を続けねばなりません。
ITコーディネータ資格試験の普及のためには、受験者の方々のマーケティングデータを最大限に活用することが必須と考えていました。又、より効果的なプロモーション活動としてITコーディネータの活躍事例の紹介を積極的に行っています。このような地道な活動が徐々に効果をあげているという手ごたえを感じています。
シー・ビー・ティ・ソリューションズ社の評価ポイント
課題解決に頭を痛めているそんな時、2012年の秋、シー・ビー・ティ・ソリューションズ社(以下、CBTS)から連絡をいただいたと聞いています。
CBTSは、この分野を開拓していこうというベンチャー企業で、協会が抱えている不満を解決するご提案をいただけると期待していたそうです。
運用費用面で改善されていることに加え、主催者用の管理画面が提供されていることで、迅速にデータ入手が出来ることとなり、協会にとって悲願であったタイムリーなマーケティングデータの適切な対活用が可能となりました。
さらに、CBTSは、コールセンターやシステムサポートのスタッフが充実していて、試験申込時に、受験者が困っている事象が発生した場合には可能な限り解決する対応をしていただきました。
試験終了後には、CBTSのスタッフと共に、更に改善ができることは何かを話し合い、次への試験運用に活かすことができています。幸い受験者数も着実に伸びています。
将来に向けて
CBTSにCBTをお願いできたことで、ITコーディネータ試験の認知・普及活動に専念できる環境が整いつつあります。今後ますますITコーディネータ試験が社会的ニーズに広がるために、資格保有者であるITコーディネータの方々とも協力して進めたいと考えています。
CBTSは、様々な試験主催者との取引実績がありますので、具体例を持って資格保有者拡大の施策の相談に乗ってくれます。試験主催者間での情報共有の機会は、なかなかありませんので、非常に心強いですね。今後もCBTのインフラとシステムの提供のみならず、プロモーションの分野でも良きパートナーとして期待しています。

