CBT

フードコーディネーター資格認定試験/対策講座

特定非営利活動法人日本フードコーディネーター協会 様
「フードコーディネーター資格認定試験/対策講座」

「フードコーディネーター資格認定試験/対策講座」

特定非営利活動法人日本フードコーディネーター協会
常任理事 
加治佐由香里氏

日本フードコーディネーター協会は、豊かで健康的な、そして楽しい食生活の実現と食産業・地域社会の発展に貢献する「フードコーディネーター」を育成し、その社会的認知の促進と地位向上を目指しています。日本で唯一のフードコーディネーター資格認定の試験制度を設けるとともに、教材の制作・発行や、試験対策講座を実施してきました。3級及び2級・1級の有資格者は全国で約7万人に達しています。そして、当協会の有資格者の多くは、「食の開発」「食の演出」「食の運営」いずれかの分野に携わっています。また、さまざまな分野のスペシャリストと連携・協力し、新たな食生活・食ビジネスの創造・改善を提案する「食のトータルクリエーター」として活躍している方も多数います。

受験者・主催者双方の利便性が向上。試験と講座の安定的な提供を可能にしたCBTSのCBT・IBTシステム。

コロナによる試験中止を受け、リスクに左右されずに試験を実施できる方法を検討していた。

CBTS:当社では2021年から3級・2級1次試験をCBT、2級2次資格認定講座及び3級・2級1次試験対策講座をIBTで受託しています。従来の実施方法からの移行を検討された経緯をお聞かせください。

加治佐氏

2020年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大が転機でした。これまで認定試験は年に一度、受験者が試験会場に一斉に集合して受験するPBT(マークシート試験)として、また、対策講座は対面方式で実施してきました。しかし、コロナウイルスが猛威を振るい始めた2020年については受験者の安全性を考慮し、試験および講座の中止を決断せざるを得ませんでした。そこで、先々の見通しが立たない中ではありましたが、リスクに左右されずに試験や講座を実施できる方法を検討することとなりました。

CBTS:新たな実施方法の検討にあたって、他に解決したい課題はありましたか。

加治佐氏:

「受験者の利便性向上」と「運営コストの削減」です。
まず資格認定試験について、先述の通りコロナウイルス感染拡大以前の2級1次試験は東京・大阪・福岡の3都市、3級試験は名古屋を加えた4都市の会場で、全国一斉に実施していました。受験者にとって、1年に1日のみの試験ではスケジュール調整が難しく、加えて、会場までの交通費や宿泊費などの負担も大きかったと思います。当協会としても、試験実施にあたっては会場やスタッフの手配、試験監督業務、試験問題の管理、そして解答データ処理から結果通知までの煩雑な業務を行う必要がありました。また対策講座については、1日の短期集中型で、上記の会場で1回のみの受講に限られていました。こちらも試験同様に、会場やスタッフの手配等、諸業務が発生していました。

このように、受験者にとっては日程調整や移動など、受験環境面のハードルが高く、また、運営側としても諸々の業務に多くの時間と労力を費やし、会場費や人件費等のコストが大きく嵩む状況となっていました。そこでこれらの課題を解決でき、かつ安定的に試験や講座を実施できる方法がないものかと検討していた際に出会ったのがCBTS社のCBT・IBTでした。

一気通貫のサポート体制と豊富な導入実績が決め手に。

CBTS:CBTとIBTの魅力はどんなところでしょうか。

加治佐氏:

――CBTについて

受験者自身で都合の良い日時および全国のテストセンター(試験会場)を選択して受験することができる点です。受験者の移動を最小限に抑えられるため、移動における感染リスクが軽減され、コロナに強い試験方式であると考えました。同時に、日時・会場の選択肢の幅が広がることで、受験機会の増加が見込める点も魅力的でした。

――IBTについて

IBTとはインターネット経由で行う試験形態ですが、当協会ではeラーニングとして対策講座の動画を配信しています。これまでの講座は1開催にあたり1日限定かつ対面での実施でしたが、IBTのシステムを利用することでWeb環境さえあれば配信期間中はいつでも何度でも講座を視聴することができます。PCはもちろん、スマートフォンやタブレットにも対応している点も良いですね。

※実際の対策講座の受講画面

CBTS:委託先に当社をお選び頂いた決め手についてお聞かせください。

加治佐氏:

豊富な導入実績と、受験者の利便性向上が望める点、そして受験者サポート体制が整っている点です。CBTS社では200団体を超える試験の導入実績があり、また離島含む全国47都道府県に360ヶ所以上のテストセンターを展開しているため、受験機会の増加が望めました。またCBTS社は自社内にコールサポートセンターが設置されており、コロナウイルスや自然災害といった事象に対してもスキームが確立され迅速なサポートが可能である部分が強みと言えるでしょう。何社か検討しましたが、これらの点からCBTS社に決定しました。

土日祝日限定で実施していた試験がCBTへの移行により平日受験も可能に。飲食業従事者から喜びの声が。

CBTS:試験の実施方式の移行にあたり、苦労されたことなどございましたか。

加治佐氏:

CBTに関しては出題形式の変更と作問に苦労しました。
CBTでは他団体の試験とテストセンターを共用するため、試験時間が長ければ長いほど予約が難しくなります。そのためCBTS社では1試験あたりの試験時間を最大120分までを目安としていますが、当協会では元々、3級は4分野200分、2級は5分野250分で試験を実施しており、試験時間や出題形式から見直す必要がありました。
そこで課題となったのが試験の品質維持と公平性です。従来の試験同等の内容と正答率を120分の試験時間内で再現するのは容易ではありません。さらに問題漏洩対策として受験者ごとにランダムで出題させる場合、一定数の問題をストックしておくことも重要で、開催回ごとに内部で作問に関する議論を重ねている次第です。

CBTS:試験方式を移行されて、課題は解消されましたか。

加治佐氏:

まず移行にあたり第一に重視していた「リスクに左右されずに実施できる試験方式であること」という点において、コロナで中止とした翌年2021年から移行し、つつがなく実施できたことに非常に満足しています。また、当試験は会員・非会員で受験料が異なっていたり、受験資格による申込の制限があったりと試験制度が少々複雑でもあったため不安もありましたが、システムのカスタマイズなど柔軟なご提案をして下さったことで、従来の制度から合理的にシステム化を実現することができました。まさにオーダーメイドの試験システムですね。
運営コストの面についても、試験実施および講座の配信業務を総合的に委託できたことで削減できました。会場費、運営費等の経費削減が実現できた点はCBT導入の大きなメリットです。

CBTS:受験者の方からの反響などはございましたか。

加治佐氏:

まずCBTについては、移行にあたり約2週間の試験期間を設けることとしました。さらに全国のテストセンターから任意の場所を選択できることで「スケジュールに合わせて受験しやすくなった」「自宅に近い場所で受験できるようになった」などの喜びの声を頂いています。また飲食業界や食品業界に従事している方々は土日祝日が繫忙日である場合が多く、さらにシフトの都合などもあるため、平日に受験いただけるようになったことは受験機会の創出に大きく貢献していると考えています。

IBTについても約2週間の視聴期間を設けておりますが、「期間中であれば何度でも動画を視聴できるため、理解を深めやすくなった」「自宅で視聴できるのが良い」というお声を頂いています。

これらのお声から、課題としていた受験者の利便性向上にも繋がっていることが実感でき、嬉しい限りです。

CBTS:当社の情報サイトである「日本の資格・検定」へ記事広告をご依頼いただいておりますが、反響などあればお聞かせください。

加治佐氏:

「日本の資格・検定」では、フードコーディネーターやテーブルフォトスタイリストとして活動している方の現在の活躍ぶりを伝えていただきました。資格を取得することでどのような仕事に携われるのか、資格の魅力や活かし方が伝わるページ構成となっており、認知向上に繋がっているかと思います。また、シズル感溢れる料理や美しいスタイリングの写真も多く掲載するなど、ビジュアルやレイアウトにも配慮したページに仕上げていただきました。記事広告は形として残るため、二次利用が可能な点もありがたいです。
併せて、同サイトでは他団体の記事掲載もされており、訴求のノウハウを持っていらっしゃるので、今後もPRの一環として同サイトを有効活用したいと考えています。

▼日本の資格・検定
『フードコーディネーターってどんな仕事?活躍シーンややりがいを多方面で活躍するフードコーディネーターにインタビュー!』『フードコーディネーター資格でSNS時代のプロモーションを学ぶ。食の業界で活躍できるおススメ資格』はこちら

食を通じ、社会に貢献できる人材を育成するために。

CBTS:CBT・IBTを検討されている試験主催者様へメッセージを頂けますか。

加治佐氏:

今回のCBT・IBTへの移行にあたって、実は協会内部でも一部慎重な意見が挙がっていました。具体的には、試験問題の漏洩に対する危惧や、PC操作に不安をお持ちの方々が受験できなくなってしまうのではないかといった懸念です。しかし、私たちが生きる現代社会ではすでに様々なものがIT化してきています。今後も継続して試験および講座を提供していくために、時代の変化に対応した試験方法を採用することが協会としての務めであると考え、移行に踏み切ることとしました。その結果、受験者と私たち主催者双方にとって良い結果がもたらされたことは疑いようもありません。

CBTS:最後に、今後の展望をお聞かせください。

加治佐氏:

当協会は来年、設立30周年を迎えます。この30年の間にも食を取り巻く環境は日々変化を遂げており、当たり前だったものがそうではなくなることも、またその反対も往々にしてありました。一方で変わらないもの、伝統として残すべき食文化もまた多くあります。一生かけても学び尽くすことはできず、携わる限り学び続けねばならないのが食という分野です。この奥深い分野に携わる人々をサポートし、社会に貢献できる人材として育成するために、当協会もまた引き続き励んでまいる所存です。

CBTS:ありがとうございました。


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