CBT

セキュリスト(SecuriST®)

グローバルセキュリティエキスパート株式会社 様
「セキュリスト(SecuriST®)/認定ネットワーク脆弱性診断士・認定セキュアWebアプリケーション設計士・認定Webアプリケーション脆弱性診断士」

「セキュリスト(SecuriST®)/認定ネットワーク脆弱性診断士・認定セキュアWebアプリケーション設計士・認定Webアプリケーション脆弱性診断士」

グローバルセキュリティエキスパート株式会社(GSX)
コンサルティング本部
本部長  和田 武春様
コンサルティング本部 教育事業部
事業部長 髙﨑 庸一様
チーフインストラクター 樂満 俊幸様
辻 賢二様

SecuriST®は、グローバルセキュリティエキスパート株式会社が創設した情報セキュリティに特化したトレーニングプログラムです。必要な知識・技術を身に付ける講座に加え、認定試験を通じて確かなスキルを証明します。

CBT化により試験運営の負担が低減。利便性の高いシステムでタイムリーな試験問題の出題も可能に。

コロナの流行により、オフラインでの実施に限界が

CBTS:貴社教育サービスであるセキュリティエンジニア向けトレーニングプログラム「セキュリスト(SecuriST®)」シリーズを立ち上げられた経緯について教えてください。

髙﨑事業部長:

 ITは今や私たちの生活にとってなくてはならないものになりました。このIT技術の発展により利便性や快適性の向上といった様々な恩恵がもたらされる一方で、サイバー攻撃による情報改ざんなどのセキュリティにまつわるリスクもまた高まっています。このような時代背景を受け、近年その重要性が叫ばれるようになった「セキュリティ人材」の育成を目的に立ち上げたのがSecuriST®シリーズです。

このシリーズでは体系立てた知識やスキルを習得し、現場で求められるセキュリティ人材を育成する3つのトレーニングコースを提供しています。講習後は身に着けたスキルを客観的に証明できるよう認定制度を設けており、CBTS社に2021年から実施を委託しているのはこの認定試験の実部分です。現在は全国のIT企業やSIer企業および官公庁にも、このプログラムをご活用いただくまでになりました。 

CBTS:トレーニングと認定試験は立ち上げ当初からオンラインで実施されていたのでしょうか。

髙﨑事業部長:

いえ、最初はプレ実施としてトレーニング受講生の方々を当社オフィスの会議室にお招きしてオフライン講習を実施していたんです。直接受講生の意見を聞くことができる反面、実施にあたり資料の印刷や会議室の準備などを行う必要があり、今後の運営に課題を感じていました。また丁度コロナウイルスの流行と時期が重なり、認定試験を含めプログラム自体をオンラインで実施することを検討し始めたときに出会ったのがCBTS社でした。

約200団体の導入実績と300を超えるテストセンターの多さが魅力

CBTS:認定試験の委託先として当社をお選びいただいた決め手は何だったのでしょうか。

髙﨑事業部長:

何社か検討した中でCBTSに決めたのは、CBTの導入実績と離島含む全国47都道府県をカバーするテストセンターの多さです。CBTSは広く一般に知られるCBT方式の検定試験も数多く受託しており、またその取引実績数の多さは安心材料の一つでした。さらに全国300か所以上にテストセンターを持っているのも強みだと思います(2023年4月時点で360カ所以上)。

それこそIT技術の広がりにより世界のどこにいてもネットを介していつでも繋がることができるようになった現代では、都心を離れて生活する人も増えています。全国各地どこにいても受験できる機会を創出できるのは魅力的ですね。

親身なフォローと利便性の高いシステムで、業務効率が向上

CBTS:CBT化にあたり、苦労されたことなどありましたか。

髙﨑事業部長:

それが特にこれといって苦労したことはありませんでした。とはいえ、問題をシステムへ登録する作業には時間を要したと思います。作業の流れとしてはCBTSの指定のフォーマットに問題を入力、そのデータをCBTS社側でシステムに登録、検証環境で実際の会場のPCに表示される試験エンジンでの見え方を確認し、修正が必要な場合は、フォーマットの更新を繰り返していくといった流れです。しかし、作業において不明点があった場合、事前にいただいたマニュアルを確認したり、当社担当のシステムサポートの方に都度迅速に対応してもらえたりしたので、円滑に作業を進めることが出来ました。

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CBTS:実際にCBTで認定試験を実施されて、課題は解消されましたか。

髙﨑事業部長:

はい。導入までに必要な作業を乗り越えてしまえば、課題を感じていた資料の印刷や会議室の用意といったものが不要になり、運用における負担が大きく軽減されました。また、主催者の管理画面でリアルタイムに予約状況を確認できたり、受験者データや回答ローデータなどをCSVで出力できたりと利便性の高さを実感しています。

CBTS:CSVで出力したデータは、どういったことに活用頂いているのでしょうか。

髙﨑事業部長:

3か月に一度、出力した回答ローデータを分析し、作問をお願いしているセキュリティのプロの皆さんと試験問題に関する討論会を行っています。いわゆる良問・悪問の判別ですね。例えば合格者の正答率が高い問題は良いのですが、合格者が正答選択肢を選べていない場合には悪問の可能性があることが分かるため、品質維持および向上に役立っています。

また、セキュリティという日進月歩の分野を扱う上で、私たちには出題する内容を日々アップデートし続ける責任があります。出題する問題の修正反映も迅速に対応頂いているので、よりトレンドに対応した試験を提供することができています。 

日本のセキュリティリテラシー向上のために、より良い教育コンテンツを提供していきたい

CBTS:CBTを検討されている主催者の皆さんへメッセージを頂けますか。

髙﨑事業部長:

CBTは主催者・受験者双方にとって利便性の高い試験形式です。主催者にとっては会場手配の負担がなくなる上、回答ローデータを分析することで問題のブラッシュアップも可能です。またCBTSのシステムは国家試験をはじめとする導入実績も多く、セキュリティ対策を専門とする弊社から見ても安心材料の一つとなっています。

一方、受験者に関しては、大雪の影響で試験会場に行くのが危ぶまれる際に、事前に受験日を変更することができて助かったという声がありました。このように自然災害など予測不能なリスクに対して柔軟に対応できている点は受験者にとっても利便性の高い試験形式だと言えるのではないでしょうか。 

CBTS:最後に、今後の展望をお聞かせください。

髙﨑事業部長:

サイバー攻撃やセキュリティアタックは年々複雑化・多様化しています。この状況において、今後はセキュリティ担当者だけでなくすべての従業員がセキュリティに対し知識を持つことが肝要です。しかし一方で、日本国内においてセキュリティに関する知識の普及は進んでおらず、この普及が急務であるのは明らかです。

その中で、SecuriST®はセキュリティを専門にしない方でもその本質をつかみ、すぐに業務で活用できる内容をやさしく学べる教育コンテンツを目指しています。より多くの方に講習でセキュリティに関するスキルを身に付けて頂くと同時に、実践的なスキル保有を裏付ける認定資格によりセキュリティに携わる方々への評価と理解を高めていくことで、いつの日か日本が「セキュリティ大国」と呼ばれる一助となればこれ以上嬉しいことはありません。 

CBTS:ありがとうございました。


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